西洋哲学と文学、芸術

西洋哲学を基本に、殊にHermeneutikという文章や芸術をより分かろうとすることについて、

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

言葉 ことば の再考

昨日 Spracheを言葉 言詞が適切と思うと書いた。 その前には聖書のヨハネの福音書の引用で、Wort を言葉と訳していた。しかしWortとSpracheでは日本語も違うべきと思い立ち、先ず、手元にある広辞苑(1998年)を引いてみた。“単語” で引くと- 文法上の意味 機…

Sprache langue 言葉 言詞 ことば

ガダマー 哲学のはじまり Reclam より 言葉は- あのニーチェによる言い方をすると- 神の発明 である。 言葉と書いたが 原文はSprache である。グリム辞典(グリム兄弟は日本ではメルヘンで有名だが、本来の彼らの業績はこのドイツ語辞典である。彼らはルター…

祈るとは

先日のローマ教皇のツイッターに、祈りが意味する事は、という書き出しで始まった文章があった。それは、祈りのとき、本当の自分で無い自分であろうとしない事、言い訳をしない事、自分は正しいのだと自分で決めて、神にその様に見せようとし事。 神はあなた…

芸術論について

日本の美術関係について読む事は余りないが、昨年余りにもひどい美術評論をネットで読み、その出版社に間違いを指摘した事がある。全く何の音沙汰もなく今日に至っている。批判ではなく訂正であり、正しいと考えているので、ここに発表し、この原評論を読ん…

Aufklärung カント

Aufklärung(アウフクレールング)とは 自分が犯してしまった個人能力財産- 内的にも外的にも自分自身で決定する事ができ、又自身でそれに対して責任をしっかり持てる事- のない状態からの出口である。これは自身の財産のない事であり、他者からの指導無しで、…

西洋哲学と私

高校生の時 哲学を勉強したくて、少し本を読みました。でも本が何を言いたいのか全く分からなくて、諦めました。 それから何年もしてドイツに来る事になり、色んな事が重なって、哲学と文学を学ぶ事になりました。宗教学では、プロテスタント派の講義でした…