西洋哲学と文学、芸術

西洋哲学を基本に、殊にHermeneutikという文章や芸術をより分かろうとすることについて、

カール レヴィット 日本への愛

カール レーヴィットが日本人に最後まで言い続けた 《上部の西洋化をやめて本来の日本の良さで前進するべき》という事。

彼は哲学者の立場から日本の状況を冷静に判断し、西洋の歴史も吟味して、キリスト信者の立場から、一番近しい人への愛の手を差し伸べたのだと考える。

それが日本にとって一番正しく進める道だと理解していたから。

f:id:Dorothea1409:20201013234251j:plain

ローマから仙台へ 日本からアメリカへ 旅日記 1936 1941

レーヴィットユダヤ人と言われるが、彼はキリスト教の洗礼受けたれっきとした クリスチャンだった。両親もクリスチャン。

音楽有名なメンデルスゾーンの家族も、彼の祖父モーゼスの時から キリスト教徒である。

簡単に言えば キリストはユダヤ人がユダヤ教を神の教えから遠ざかったものにしてしまったので、神の教えをもう一度正しくし、人間を救う為に生まれて来た。モーゼスは初めから 救世主が来る と断言していたし、旧約聖書には至る箇所にその事が伝えられている。

ユダヤ人はキリスト教改宗した人も多かっただろうし、しなかったひともいた訳だ。

ただ、ユダヤ人というのは、宗教で括られた民族ではなく、母親がユダヤ人であれば、子供は皆 ユダヤ人になるという決まりがある。だからユダヤ人に生まれた男の子が成長して、ユダヤ人で無い女の子と結婚して生まれた子は、ユダヤ人では無い。

逆にユダヤ人で生まれた女の子の子供は、どんな民族の人との子供を産んでも、子供は皆ユダヤ人になる。しつこい様だが、宗教は全く関係ない。